遠距離の花火大会を望遠レンズで練習台に

「せいせき多摩川花火大会」の打ち上げ花火の写真。

撮影カメラ: PENTAX *ist DS2 (RAW) + SIGMA 70-300mm F4-5.6 APO DG MACRO
その他機材: CANON RS-60E3 (リモートスイッチ) + Velbon ULTRA LUXi F (三脚)
RAW現像&微調整: Adobe Photoshop CS3 (10.0) Extended & Camera RAW 4.1

ふと外を見ると遠くで花火が上がっていました。この花火はたぶん「せいせき多摩川花火大会」の打ち上げ花火だと思いますが、肉眼で見ると花火が小さくて、それほど面白くありませんでした。ですが、望遠レンズ(望遠端が35mm換算で約450mm相当)なら、少しは迫力のある絵が撮れるかと思い試してみたところ、花火撮影の練習みたいな感じでそこそこ楽しめました。

近頃は就職活動が忙しくて、なかなか写真やこのサイトの更新に時間が掛けられません。今日はちょっとした生き抜きがてら、夏の風物詩である打ち上げ花火の写真を1枚だけ掲載します。

なお、今回の写真は、見ての通り街の明かり(競技場か何か?)が写ってしまっています。花火大会の時くらい照明を消してくれたら良いのに、あの光が無ければもっとキレイに撮れるはずなのに…とも思いましたが、まあ仕方ないですね。
ちなみに去年、諏訪湖で撮ったときの方が撮影条件が良かったこともあり、初心者にしてはそこそこキレイに撮れています。

ついでなので、花火写真をあまり撮ったことがない人向けに、ちょっとだけ撮り方のお話を。私もまだ初心者レベルですが。

花火の写真を撮るには、まず三脚は必須です。スローシャッターで撮ることにより、光跡がキレイな、写真ならではの絵になります。普通に撮影すると、花火の光跡が描かれず、肉眼で見るよりも寂しい写真になりがちです。
とりあえず今回のカメラ設定は、感度がISO 200相当(私のカメラの最低値)、絞りがF16(ISO 100に設定できるカメラならF8くらいで良さそうです)、ピントは無限遠、モードダイヤルはバルブモードで、手ぶれ防止も兼ねてリモートスイッチを使用しました。

カメラの角度は、花火の種類や撮影場所の状況、好みによって縦横どちらでも。今回は花火が縦長だったので縦位置にしました。写真の水平線は真っ直ぐの方が見栄えが良いみたいなので、水準計を見ながら三脚の雲台の角度をしっかり合わせた方が失敗が少ないように思います。水準計が無ければ、目測で頑張って真っ直ぐにしましょう。
水平側を固定したら、ファインダーで打ち上がっている花火を覗きながら、打ち上がる花火がフレーム内に良い感じに収まるよう、上下左右の微調整をします。
なお、花火が打ち上がる前からセッティングするには、過去に同じ大会での撮影経験が無いとまず無理だと思いますので、序盤の花火で調整しましょう。

セッティングができたら、リモートスイッチでシャッターを切るわけですが、私はわりと適当な秒数で撮っています。小さくて暗めの花火だと、しばらくシャッターを開けっ放し(リモートスイッチのボタンを押しっぱなし)にして、複数の花火をフレームに納め、逆に大きくて光の強い花火だと、シャッターを開ける時間を短めにします。
今回は暗めの花火の集まりだったこと、絞りをF16まで絞り込んでいたこともあり、シャッターを長めに40秒開けてみたのですが、40秒は少し長すぎたかもしれませんね。いろんな花火がごちゃごちゃになっています。なお、絞りをF16まで絞り込んだのは、邪魔で眩しい照明の光の筋を細くしたかったからですが、やはり照明の光は邪魔ですね。

シャッタースピードですが、極端に遅くしすぎてたくさん光を取り込みすぎると、花火が真っ白になって光跡が見えなくなり、単なる爆発の瞬間のようになってしまうことがあります。また、逆に速すぎると、花火の光跡が少なく、光がツブツブで寂しい感じになってしまいます。シャッタースピードは、花火の光の強さに合わせて加減が必要です。

失敗例が撮れていたので(苦笑)、以下に掲載しておきます。次の写真の左側は爆発状態になった例、右側は光が少なくて寂しくなった例です。

花火写真の失敗例。

デジタルカメラをお使いなら、とりあえず、10秒、15秒、30秒とか、適当に何回か撮ってみて、どのように写るか練習してみると、感覚が掴めて良いかも。前半はそれほど派手な花火が上がらないことも多いので、序盤のうちに練習をしておけば、最後のクライマックスまでには良い写真が撮れるようになっているかもしれませんよ。その場で練習ができるのは、デジタルならではのメリットですね。

最後に1枚目の写真の元データを参考までに掲載しておきます。今回は照明の明かりが写り込むなど撮影条件が悪いので、後から少々調整して見栄えを整えています。

「せいせき多摩川花火大会」の打ち上げ花火の写真(調整前)。

今回の場合、シャッタースピードが40秒とかなり遅かったり、街の明かりの影響もあって、全体が明るめになってしまったので、RAW現像時に黒レベルをアップしたり、トーンカーブでコントラストを少し強調し、花火の背景を暗めになるようにしてメリハリをつけています。また、望遠撮影でも、まだ花火が少し小さかったので、周りをトリミングしました。

ちなみに、トリミング作業時に写真を大きめにして見ていたら、橋の上で花火見学をしている人たちが居たことに初めて気が付き、望遠レンズ(今回の場合、人間の目の10倍くらい)の凄さを感じました。撮影時には全く気が付きませんでした。望遠レンズの撮影は、たまに肉眼では想像もつかないような世界が垣間見れてなかなか面白いです。

この記事へのコメント一覧

花火綺麗ですね。関戸のの花火、音だけ聞こえていました。お住まい近いのかも。

私もタイミングが悪く、花火を撮りたいのに、「花火大会」は昨年から一度も撮りに行っていません(T_T)。

コメント: てんし | 2007年08月08日 01時57分

てんしさん、こんばんは。ありがとうございます!
花火の音が聞こえていたとは、確かにお住まい近そうですね。
そういえば、8月2日も花火が見えたのですが、あれはどこのだったのやら…。

花火大会は、会場の混雑が大変なので、つい尻込み気味。行くまで、行ったあとが大変ですよね。今回のように平日開催のところは、注意しないと仕事から帰ってきたら既に終わっていた…なんて事もありますし。関戸(という地名を初めて知りました)の花火が家から見える(小さいですけど)ということは、会社勤めの頃は家にあまり居ない時間帯だったこともあり、今まで気が付いていなかったように思います。見れると知って、ちょっとラッキーでした。遠目で小さいながらも、近所の子供は歓声を上げていました。

今年は、同じく家のベランダから見える、9月29日の調布花火大会で見納めになりそうな感じです。今回同様、街の明かりにちょっと邪魔されそうなんですけど、出かけずに見れるだけ有り難いですし、望遠レンズなら、もしかしたらキレイな写真が撮れるかもしれません。

コメント: Takanon | 2007年08月08日 21時44分

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